皆さん、漫画ドリフターズをご存知でしょうか?ドリフターズとは、平野耕太先生による異世界ファンタジーを舞台にした作品です。物語としては、ざっくりと説明すると、戦国時代や第二次世界大戦などの歴史上の人物が異世界に召喚され、そこで「ドリフターズ」として活躍するという内容です。
その中で主人公勢の一人として織田信長が登場するのですが、単なる戦国時代の英雄のセリフに留まらず、現代のビジネスや人生にも深い洞察を与えてくれます。今回は、織田信長の名セリフから学べる教訓を、現代の視点で掘り下げてみたいと思います!
ドリフターズにおける織田信長とは
このブログで今更説明する必要がないほど、認知度MAXなのでここではドリフターズでの活躍を簡単に説明したいと思います。
本能寺の変から何故か異世界の古城に移り、なんやかんやあって、同じくドリフターズの豊久、与一の3人で国奪りを開始。エルフやドワーズ達の力を借りて、敵対勢力を次々と倒していくシーンは見ものです。異世界ものだと、特殊能力や超能力等で敵をバッタバッタと倒していくのが一種のセオリーかと思いますが、このドリフターズではそのようなものはなく、あくまで当時の状態のまま異世界に転生している=ただの人間です。そこからどうやって超常的な力を持つ敵を倒すのかですが、その戦いにおける指揮官の役割を担っているのが織田信長です。
矢や槍に糞尿をつけて破傷風にしたり、敵の屍から火薬を作ったり、一般人の教養では思いつかない作戦を立案できるのは、さすが戦国武将って感じです。当然、セリフも魅力的なものが多いのですが、今回はその中でも個人的にブッ刺さったセリフベスト3を発表したいと思います。
ベスト1
合戦そのものはそれまで積んだ事の帰結よ
合戦に至るまで何をするかが俺は戦だと思っとる
猿(秀吉)以外 本質は誰も理解せんかったがな
教訓:準備と戦略の重要性
このセリフを読んで頭によぎったのは、織田信長の名を一躍戦国の世に知らしめた桶狭間の戦いです。この戦いは、信長が兵力として圧倒的に上だった今川軍を奇襲によって打ち破ったことで知られています。
奇襲で勝ったとありますが、そこに至るまでには相当の準備を積んでいます。例えば、兵力で劣る織田軍が奇襲するには、今川軍が予想しないルートで進軍する必要があります。また、偽装として兵の数を少なく見せたり、行軍の様子をわざとわかりやすく見せたりして、奇襲の成功率を上げることも忘れていません。
上記以外にも様々な準備をした上で、合戦に臨み、今川軍を撃破した信長だからこそ、このセリフは活きると感じました。ビジネスにおいても、成功は突然訪れるものではなく、積み重ねた努力や計画的な準備がその結果を左右します。「合戦」に例えた信長のセリフは、特に戦略を立てる事の重要性を強調していますね。日々の努力の積み重ねが、最終的には大きな成果を生むのです。
ビジネスへの応用
- 明確な目標設定と戦略がなければ、どんなビジネスも成功しない
- 常に準備を怠らず、チームや自分自身のスキルを高め続けることが重要
ベスト2
巨人だろうが竜だろうが鬼だろうが
殺せる必ず殺せる
死なぬ者など一人もいない
滅せぬ者のあるべきや だ
教訓:挑戦を恐れない姿勢
このセリフは、黒王軍との決戦に臨んだ際のセリフです。相手の黒王軍の兵力は、ゴブリンや巨人、竜などかなりの強大且つ圧倒的な物量を以て攻め込んできています。普通に考えて、こんな相手に勝てるのか、果たして生き残れるのか、戦う前から戦意喪失になりそうですが、ここは戦国の世を駆け抜けた信長!自信に満ちたセリフで、戦いに臨んでいます。
このセリフからは、どんなに強大な相手でも恐れずに立ち向かう信長の戦士としての覚悟が伝わってきます。ビジネスや人生でも、目の前に立ちはだかる壁や困難を恐れずに、挑戦し続けることが重要です。
ビジネスへの応用
- 大きな競走や難題に直面した時、恐れずに挑戦することが、最終的に大きな成果につながる
- 競争相手や状況に関係なく、冷静に対応する力が求められる
ベスト3
ああいう手合いはたまにいるものだ
簡単に裏切るのだ
信義とか忠誠心とか元から何も無いのだ
だがその裏切りには恨みとか先祖累々の情念とか
そういんじゃなく利益と打算からのものだ
だから奴は信用できる
誰かを裏切ってる間はな
教訓:人を見抜く力とビジネスでの信頼関係
このセリフは、道中に出会ったサンジェルミ伯をこのまま信用して良いか尋ねられた際の回答です。さすが信長、過去に何度も裏切られただけあり、説得力が違います。明智光秀、荒木村重、松永弾正久秀、織田信雄、羽柴秀吉と代表的な事例としてもこれだけあるのは、信長くらいではないでしょうか。
上記の経緯もあり、信長が裏切り者をどう見るのか、その考えが示されていると思います。表面上の信義や忠誠心に惑わされる事なく、その裏に潜む利益や打算を見抜く力を持つ事の重要性を語っています。ビジネスでも、信頼できるパートナーを見極める力は大切ですし、人間関係においても、感情だけでなく、相手の行動や意図を冷静に判断する力が求められます。
ビジネスへの応用
- ビジネスのパートナーや顧客との信頼関係を築くためには、相手をよく観察し、行動に基づいて判断することが重要
- 利益や打算に基づいた行動を理解し、ビジネスで信頼できる人間関係を構築することを心がけるべし
織田信長の名セリフから学ぶ教訓
こうして振り返ると、ドリフターズにおける織田信長のセリフは、ビジネスや人生において非常に重要な教訓が詰まっていますね。どんな困難にも挑戦し続け、準備と戦略を重視し、人間関係を冷静に見極める力を持つことは、日々の仕事にも活かせるのではないでしょうか。