はじめに
情シスをやっていると、たまに「え、それ本気で言ってる?」と思う問い合わせが来ることがあります。
今日はそんな実体験を一つ紹介します。
情シス歴13年の私が、いまだに忘れられない「伝説の無茶ぶり」です。
事件のあらまし
ある日の午後1時。Teamsにメッセージが届きました。
「お疲れ様です。業務システムについて確認したいことがあります。本日15時までにご回答いただけますか?」
…15時。
今は13時。つまり、2時間以内に回答せよということです。
しかも内容を見ると、業務システムの仕様に関する突っ込んだ質問でした。ベンダーに確認しなければ答えられない内容です。
私の心の中でツッコミが炸裂しました。
「ベンダーに問い合わせる時間、どこにあるの?」
情シスの仕事を知らない人が多すぎる問題
これは決して珍しい話ではありません。情シスあるあるの筆頭格といっていいでしょう。
多くの社員は、情シスを「社内のなんでも屋」「ITの魔法使い」だと思っています。質問すれば即座に答えが返ってくると信じています。
しかし現実は違います。
情シスが問い合わせに回答するまでには、こんなプロセスが必要なことが多いです。
- 内容を確認・整理する
- 社内ドキュメントや仕様書を調べる
- ベンダーや開発会社に問い合わせる(←ここで数日かかることも)
- 回答をまとめて返信する
ベンダーへの問い合わせが必要な案件の場合、当日回答はほぼ不可能です。
その時、私はどう対応したか
「お問い合わせありがとうございます。内容を確認したところ、ベンダーへの確認が必要です。本日中の回答は難しく、早くて明日以降となります。お急ぎの場合は背景を教えていただけますか?」
するとこんな返事が来ました。
「実は明日の会議で説明が必要で…」
それを最初に言ってほしかった。
背景がわかれば、優先度の判断もできます。場合によっては「会議でその場で答えられる範囲で説明する」という代替案も出せます。
情シスへの問い合わせは、「何を・いつまでに・なぜ必要か」をセットで伝えてほしいのです。
情シスへ問い合わせるときの3つのお願い
この経験から、社内ユーザーの皆さんにお願いしたいことをまとめます。
① 余裕を持って問い合わせてほしい
業務システムの仕様確認など、ベンダー確認が必要な内容は最低でも3〜5営業日の余裕がほしいです。
② 背景・理由を教えてほしい
「いつ・なぜ必要か」がわかると、優先度を判断できます。緊急度が高ければ対応の仕方も変わります。
③「今すぐ」は魔法の言葉ではない
急かせば早く解決するわけではありません。むしろ焦って調べると確認漏れのリスクが上がります。
おわりに
情シスは魔法使いではありません。
でも、適切な情報と適切なリードタイムをもらえれば、できる限り力になりたいと思っています。
今日の話が、情シスと社内ユーザーの相互理解に少しでも役立てば嬉しいです。
情シス歴13年、まだまだ修行中のサラセンでした。

