「複数のWebサーバーで、アップロードされた画像を共有したい」「特定のサーバーが壊れても、データは消えずに他のサーバーから読み書きできるようにしたい」
こんな時、各EC2インスタンスについているEBS(Elastic Block Store)では、基本的に1対1の接続になるため、データの共有が困難です。
私は模擬試験で「何百ものEC2インスタンスから同時にアクセスでき、高い可用性を持つストレージは?」と問われ、「S3をマウントすればいいのかな?」と迷いました。しかし、POSIX準拠のファイルシステムとして標準的な操作ができ、自動でスケーリングしてくれる正解はAmazon EFS(Elastic File System)でした。
Amazon EFSが「共有ストレージ」に最適な理由
EFSは、ネットワーク経由で接続するマネージドなファイルシステム(NFS)です。
- 同時アクセス
数千台のEC2インスタンスから同時にマウント(接続)して、同じファイルを読み書きできます。 - 高い可用性と耐久性
データは複数のアベイラビリティゾーン(AZ)にまたがって保存されるため、1つのAZに障害が起きてもデータは守られ、アクセスも継続できます。 - 運用が楽
容量を予め決める必要はありません。ファイルを追加すれば自動で増え、消せば減る。まさに「エアスティック(伸縮自在)」です。
【試験対策】EBS vs S3の使い分け
ここがSAA試験で最も重要です!要件にあわせて最適なストレージを選べるようになりましょう。
| 特徴 | EBS | EFS | S3 |
| 接続数 | 1対1(基本) | 多対1(共有可能) | 無制限 |
| アクセス速度 | 非常に高速(低レイテンシー) | 高速(ファイルシステム) | 普通(HTTP/HTTPS) |
| 可用性 | 1つのAZ内 | マルチAZ(高い) | リージョン全体(非常に高い) |
| 主な用途 | OSの起動、DBの保存 | Webサーバーの共有画像、CMS | 静的コンテンツ、バックアップ |
コストを抑える「ライフサイクル管理」
EFSには、コストを劇的に抑えるための「低頻度アクセス(IA)」ストレージクラスがあります。
「30日間アクセスがないファイルは、自動的に安価なIAクラスに移動する」といった設定が可能です。前回のS3ライフサイクルポリシーと似た考え方ですね!
試験で役立つ!キーワード判別法
ストレージ選定の問題で、以下の言葉があればAmazon EFS が正解です。
- 「複数のインスタンスから共有アクセスが必要」
- 「POSIX準拠のファイル・システム(NFS v4)」
- 「高可用性と耐久性を備えた共有ストレージ」
- 「オンプレミスのサーバーからもマウントしたい」
今回の学び:攻略の格言
「みんなで使う(共有する)ならEFS。AZをまたいでデータを守り、容量はAWSにお任せで自動伸縮!」
あとがき:一歩ずつ、合格へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「共有ストレージ」と聞くと、昔は自分たちで専用のサーバー(NAS)を立てて苦労して管理していましたが、AWSなら数クリックで高可用な環境が手に入る。本当にいい時代になったなと感じます。
EFSも使いこなせば、オートスケーリングでサーバーがどんどん増減するような柔軟なWebシステムも、自身を持って設計できるようになりますね。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
