大量アクセス攻撃に屈しない!AWS Shield StandardとAdvancedの違いを徹底解説

AWS

「Webサイトに大量の偽装アクセスが押し寄せ、サーバーがダウンしてしまった⋯⋯」
こうした、数にモノを言わせてサービスを麻痺させる「DDos攻撃」は、現代のWeb運営における最大の脅威の一つです。

前回紹介した「AWS WAF」が通信の中身を見る「荷物検査」なら、今回紹介するAWS Shieldは、押し寄せる暴徒から建物を守る「頑丈な外壁」のような存在です。

実は、AWSを使っているだけで私たちはすでに守られている⋯⋯?そんな驚きの仕組みを整理しましょう。

全ユーザー標準装備の「Shield Standard」

驚くべきことに、AWSを利用しているすべてのユーザーは、追加料金なしでAWS Shield Standardによって守られています。

  • 自動防御
    一般的なネットワーク層(レイヤー3)やトランスポート層(レイヤー4)のDDoS攻撃を、常時自動で検知・遮断してくれます。
  • 設定不要
    私たちが「有効化」のボタンを押す必要すらありません。いわば、AWSという街が標準で備えている「防犯カメラとパトロール」のようなものです。

プロ向けの鉄壁ガード「Shield Advanced」

「Standard」でも十分強力ですが、より重要度の高いビジネスシステムのために用意されているのが、AWS Shield Advancedです。

こちらは有料のサブスクリプションですが、その分サービスが手厚くなります。

  • 24時間365日の専任チーム(SRT)
    攻撃を受けている際、AWSのDDoS対策専門チームが直接サポートしてくれます。
  • WAFの無料利用
    Advancedを契約すると、AWS WAFの料金が基本パッケージに含まれます。
  • コスト保護
    DDoS攻撃によって急増したスケーリング費用(EC2やALBの追加料金など)を補填してくれる、保険のような機能があります。

【比較表】Standard vs Advanced

試験で問われる「差分」を一覧表にしました。

特徴Shield StandardShield Advanced
料金無料(デフォルト)月額$3,000 + データ転送料
対象レイヤーレイヤー3,4レイヤー3,4,7(WAF連携)
専任チームの支援なしあり(AWS SRT)
コスト補填なしあり(攻撃による費用増をカバー)

試験で役立つ!キーワード判別法

セキュリティ対策の問題で、以下の言葉があればAWS Shieldを検討しましょう。

  • 「DDoS攻撃からの保護」
  • 「追加コスト無しで自動的に適用されている防御」→ Standard
  • 「専門チームによるサポートやコスト保護が必要」→ Advanced
  • 「CloudFrontやRoute 53の可用性を高めたい」

今回の学び:攻略の格言

「デフォルトで守るStandard、プロの安心Advanced。DDoS(物量攻撃)にはシールドを構えろ!」

あとがき:一歩ずつ、合格へ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

「知らないうちに守られている」というのは、マネージドサービスであるAWSを使う大きなメリットの一つですね。WAFで「技」を防ぎ、Shieldで「力」を防ぐ。この二段構えを理解しておけば、SAA試験のセキュリティ問題はもう怖くありません。

インフラを守る知識は、そのままユーザーの安心に繋がります。一歩ずつ、信頼されるアーキテクトに近づいていきましょう。

それでは、次回の記事でお会いしましょう!