オンプレミスのサーバーが容量いっぱい⋯⋯でも、ハードウェアを買い足す予算も時間もない。そんな絶体絶命のピンチを救ってくれるのがAWS Storage Gatewayです。
私は最初、「データをS3に移行するだけなら、SnowballやDirect connectで十分では?」と考えていました。しかし、試験の要件はもっと欲張り。「オンプレミスに高速なアクセス用データを残しつつ、メインはS3に置きたい」。
この「いいとこ取り」を可能にする「キャッシュ型ボリューム」について、仕組みをスッキリ整理しましょう。
「キャッシュ型」と「保存型」の違い、分かりますか?
試験で最も狙われるのが、ボリュームゲートウェイの2つのモードの使い分けです。
①キャッシュ型ボリューム(Cached Volumes)【今回の正解】
- メインの保存先:Amazon S3(クラウド)
- ローカル(オンプレ):よく使うデータ(ホットデータ)のみを「キャッシュ」として一時保存。
- メリット:オンプレミスのストレージ容量を最小限に抑えつつ、S3の膨大なスケーラビリティを「自分のディスク」のように使えます。
②保管型ボリューム(Stored Volumes)
- メインの保存先:ローカル(オンプレ)
- クラウド(S3):バックアップとして、非同期でスナップショットを保存。
- メリット:低レイテンシーを最優先し、クラウドはあくまで「控え」として使う構成です。
なぜ「BCP対策」に有効なのか?
今回の問題には「将来的に複数リージョンにデータを保存したい」という要件がありました。
Storage Gatewayの本体(プライマリ)をS3に置くことで、S3の標準機能である「クロスリージョンレプリケーション(CRR)」を組み合わせて、別のリージョンへ自動でコピーを送ることが容易になります。オンプレミスの物理的な制約を飛び越えて、世界規模のバックアップ体制が作れるわけです。
【比較表】どっちのボリュームを選ぶべき?
試験問題の「一言」で判断しましょう。
| 要件のキーワード | 選ぶべきモード |
| 「ローカルの容量を節約したい」「メインはS3」 | キャッシュ型ボリューム |
| 「全データを手元に置きたい」「S3はバックアップ」 | 保管型ボリューム |
| 「低遅延で高速アクセスしたい(キャッシュ)」 | キャッシュ型ボリューム |
試験で役立つ!キーワード判別法
ハイブリッドストレージの問題で、以下の言葉があればStorage Gateway(Cached)が正解です!
- 「オンプレミスストレージの拡張」
- 「S3をプライマリーストレージとして利用」
- 「頻繁にアクセスするデータのみをローカルに保存」
- 「iSCSI接続でマウント」
今回の学び:攻略の格言
「S3をメインに、手元はキャッシュに。容量不足はクラウドの無限の胃袋(S3)で解決しろ!」
あとがき:一歩ずつ、合格へ
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
Storage Gatewayは、「オンプレミス」と「クラウド」という別々の世界を繋ぐ、魔法の橋のようなサービスです。
私は「クラウドに移行する = オンプレを捨てる」というイメージを持っていましたが、実際には両方の「美味しいところ」を組み合わせて、今の環境を強化していく道がある。こうした「共存」の設計こそが、ハイブリッド構成の醍醐味ですね。
それでは、次回の記事でお会いしましょう!
