【AWS SAA対策 #11】S3を「ローカルディスク」に!Storage Gateway(キャッシュ型)の賢い使い方

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オンプレミスのサーバーが容量いっぱい⋯⋯でも、ハードウェアを買い足す予算も時間もない。そんな絶体絶命のピンチを救ってくれるのがAWS Storage Gatewayです。

私は最初、「データをS3に移行するだけなら、SnowballやDirect connectで十分では?」と考えていました。しかし、試験の要件はもっと欲張り。「オンプレミスに高速なアクセス用データを残しつつ、メインはS3に置きたい」

この「いいとこ取り」を可能にする「キャッシュ型ボリューム」について、仕組みをスッキリ整理しましょう。

「キャッシュ型」と「保存型」の違い、分かりますか?

試験で最も狙われるのが、ボリュームゲートウェイの2つのモードの使い分けです。

キャッシュ型ボリューム(Cached Volumes)【今回の正解】

  • メインの保存先:Amazon S3(クラウド)
  • ローカル(オンプレ):よく使うデータ(ホットデータ)のみを「キャッシュ」として一時保存。
  • メリット:オンプレミスのストレージ容量を最小限に抑えつつ、S3の膨大なスケーラビリティを「自分のディスク」のように使えます。

保管型ボリューム(Stored Volumes)

  • メインの保存先:ローカル(オンプレ)
  • クラウド(S3):バックアップとして、非同期でスナップショットを保存。
  • メリット:低レイテンシーを最優先し、クラウドはあくまで「控え」として使う構成です。

なぜ「BCP対策」に有効なのか?

今回の問題には「将来的に複数リージョンにデータを保存したい」という要件がありました。

Storage Gatewayの本体(プライマリ)をS3に置くことで、S3の標準機能である「クロスリージョンレプリケーション(CRR)」を組み合わせて、別のリージョンへ自動でコピーを送ることが容易になります。オンプレミスの物理的な制約を飛び越えて、世界規模のバックアップ体制が作れるわけです。

【比較表】どっちのボリュームを選ぶべき?

試験問題の「一言」で判断しましょう。

要件のキーワード選ぶべきモード
「ローカルの容量を節約したい」「メインはS3」キャッシュ型ボリューム
「全データを手元に置きたい」「S3はバックアップ」保管型ボリューム
「低遅延で高速アクセスしたい(キャッシュ)」キャッシュ型ボリューム

試験で役立つ!キーワード判別法

ハイブリッドストレージの問題で、以下の言葉があればStorage Gateway(Cached)が正解です!

  • オンプレミスストレージの拡張」
  • 「S3をプライマリーストレージとして利用」
  • 「頻繁にアクセスするデータのみをローカルに保存」
  • 「iSCSI接続でマウント」

今回の学び:攻略の格言

「S3をメインに、手元はキャッシュに。容量不足はクラウドの無限の胃袋(S3)で解決しろ!」

あとがき:一歩ずつ、合格へ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

Storage Gatewayは、「オンプレミス」と「クラウド」という別々の世界を繋ぐ、魔法の橋のようなサービスです。

私は「クラウドに移行する = オンプレを捨てる」というイメージを持っていましたが、実際には両方の「美味しいところ」を組み合わせて、今の環境を強化していく道がある。こうした「共存」の設計こそが、ハイブリッド構成の醍醐味ですね。

それでは、次回の記事でお会いしましょう!