AWS SAA頻出用語30選|情シスが現場目線で解説

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AWSの勉強を始めたはいいけれど、参考書を開いた瞬間に「これ、日本語?」と思ったことはありませんか?

私自身、AWS Cloud Practitioner(CLF)を取得してSAAの勉強を始めたとき、最初の壁が「用語の多さ」でした。VPC、サブネット、IAM、Route 53……。略語とカタカナの嵐で、正直最初の1週間は参考書を眺めているだけで終わった、なんて経験があります。

情シスの現場でも似たようなことがよくあります。ベンダーとの打ち合わせで「ELBをフロントに置いて、バックエンドはECSで」なんて言われても、初めて聞く人にはまったく意味がわかりません。

用語を知らないと、会議でうなずくだけの人になってしまいます。

この記事では、AWS SAA試験に頻出する用語を30個、情シス目線でわかりやすく解説します。難しい言葉は日常のたとえ話に置き換えながら説明しますので、IT初心者の方でも安心して読み進めてください。

なぜAWSの用語はわかりにくいのか?

AWSの用語が難しく感じる理由は主に3つあります。

原因① カタカナが多すぎる

「インスタンス」「スナップショット」「レプリケーション」……。日本語に訳すと意味が伝わるのに、カタカナのまま使われるため余計に難しく感じます。

原因② サービス名が覚えにくい

「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」のように、正式名称が長すぎて略称で呼ばれることがほとんどです。略称だけ見ても何のサービスかわかりにくいのが悩みどころです。

原因③ 似たようなサービスが多い

RDSとAurora、SQSとSNS、CloudWatchとCloudTrail……。名前が似ているうえに用途も近いため、混乱しやすいのです。

「なんとなく知っている」ではなく「たとえ話で説明できる」レベルを目指しましょう。

たとえ話で覚えるのが最強の方法

用語を丸暗記しても、試験で問われる「この場合どのサービスを使うべきか」という応用問題には対応できません。大切なのは「このサービスは何をするものか」をイメージで理解することです。たとえば、S3は「クラウド上の巨大な引き出し」、EC2は「クラウド上のパソコン」と覚えると、応用が利くようになります。

【ネットワーク】7つの頻出用語

① VPC(Amazon Virtual Private Cloud)

AWSクラウド内に作る「自分専用のプライベートネットワーク」です。会社の社内ネットワークをクラウド上に再現したものとイメージしてください。

② サブネット(Subnet)

VPCをさらに小さく区切ったネットワークの区画です。「社内ネットワークの中にある、部署ごとのフロア」のイメージです。外部公開の「パブリックサブネット」と社内専用の「プライベートサブネット」があります。

③ Route 53

AWSのDNSサービスです。「salaryman-senki.com」と入力したとき、どのサーバーに案内するかを管理する「電話帳」のようなサービスです。

④ CloudFront

世界中にコンテンツを高速配信するCDNです。「世界各地に荷物の中継倉庫を置いて、最寄りの倉庫から配送する」イメージです。

⑤ Direct Connect

社内ネットワークとAWSを専用線でつなぐサービスです。インターネット経由ではなく、専用の高速道路を使うイメージです。

⑥ NAT Gateway

プライベートサブネット内のサーバーがインターネットに出るための「出口専用の関所」です。外からは入れないが、中からは出られる仕組みです。

⑦ セキュリティグループ(Security Group)

EC2などへの通信を制御する「個別のファイアウォール」です。「このIPからのアクセスだけ許可する」といったルールを設定します。

【ストレージ】6つの頻出用語

⑧ S3(Amazon Simple Storage Service)

AWSの代表的なオブジェクトストレージです。「容量無制限のクラウド上の引き出し」と覚えてください。

⑨ EBS(Amazon Elastic Block Store)

EC2インスタンスに取り付けるストレージです。「パソコンのハードディスク」のようなものです。

⑩ EFS(Amazon Elastic File System)

複数のEC2インスタンスから同時にアクセスできる共有ファイルシステムです。「社内の共有ドライブ」のイメージです。

⑪ S3 Glacier

アクセス頻度の低いデータの長期保存に向いた低コストストレージです。「めったに開けない倉庫の奥の棚」のイメージです。

⑫ Storage Gateway

社内システムとAWSのストレージをつなぐ橋渡し役のサービスです。

⑬ AWS Backup

複数のAWSサービスのバックアップを一元管理するサービスです。

【コンピューティング】6つの頻出用語

⑭ EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)

AWSの仮想サーバーです。「クラウド上のパソコン」と覚えてください。必要なときだけ起動し、使った分だけ料金が発生します。

⑮ Lambda

サーバーを管理せずにプログラムを実行できるサービスです。「イベントが発生したときだけ処理が動く自販機」のイメージです。

⑯ Auto Scaling

アクセス量に応じてEC2の台数を自動で増減するサービスです。「ランチタイムだけアルバイトを増やして、閑散時は減らす」シフト管理のようなイメージです。

⑰ ECS(Amazon Elastic Container Service)

Dockerコンテナを管理するサービスです。アプリを軽量な「コンテナ」という箱に入れて効率よく動かす仕組みです。

⑱ Elastic Beanstalk

アプリのデプロイを自動化するサービスです。「コードを渡すと、あとは全部やっておいてくれる便利屋さん」のイメージです。

⑲ AMI(Amazon Machine Image)

EC2インスタンスの設定を丸ごとコピーしたテンプレートです。「PCの環境をそのままコピーして量産する」イメージです。

【セキュリティ】6つの頻出用語

⑳ IAM(AWS Identity and Access Management)

AWSのユーザーや権限を管理するサービスです。「誰が・何を・どこまでできるか」を細かく設定できます。情シスで言うActive Directoryに近い役割です。

㉑ WAF(AWS Web Application Firewall)

Webアプリへの不正アクセスを遮断するファイアウォールです。SQLインジェクションやXSSなどの攻撃を検知・防御します。

㉒ KMS(AWS Key Management Service)

データの暗号化に使う「鍵」を管理するサービスです。「金庫の鍵を安全に保管してくれる鍵専門業者」のようなイメージです。

㉓ Shield

DDoS攻撃からAWSリソースを守るサービスです。標準版は無料で自動的に有効になっています。

㉔ Cognito

アプリのユーザー認証を管理するサービスです。「ログイン機能をゼロから作らなくても安全なログイン画面ができる」サービスです。

㉕ CloudTrail

AWSアカウント内の操作履歴を記録するサービスです。「誰がいつ何をしたか」を記録する監査ログです。

【データベース】5つの頻出用語

㉖ RDS(Amazon Relational Database Service)

MySQLやPostgreSQLなどのリレーショナルデータベースをマネージドで使えるサービスです。「データベースの管理をAWSに丸投げできる」サービスです。

㉗ Aurora

AWSが独自開発した高性能データベースです。RDSより高速・高可用で、「RDSの上位版」とイメージしてください。

㉘ DynamoDB

AWSのNoSQLデータベースです。大量のデータを高速処理するのが得意です。「ExcelではなくJSONのような柔軟な形式でデータを保存する」イメージです。

㉙ ElastiCache

データをメモリ上に一時保存してRDSへの負荷を減らすキャッシュサービスです。「よく使うデータを手元のメモに控えておいて、いちいち引き出しを開けなくて済む」仕組みです。

㉚ Redshift

大量データの分析に特化したデータウェアハウスです。「業務データを分析して経営レポートを作るときに使う巨大な分析エンジン」のイメージです。

今日からできる具体的なアクション

  1. 用語を声に出して読む:黙読より音読の方が記憶に残ります
  2. たとえ話を自分の言葉で言い換える:人に説明できるレベルまで理解を深める
  3. 問題集で実践練習する:試験形式の問題を解いて定着させる
  4. わからない用語が出たらすぐ調べてメモ:自分だけの用語集を作る

用語を覚えることはゴールではなく、スタートラインです。

私自身、この30用語を押さえてから問題集の正解率がぐっと上がりました。まずは声に出して読むところから始めてみてください。

まとめ

今回はAWS SAA頻出用語30選を、情シス目線でわかりやすく解説しました。用語は「たとえ話で理解する」ことで、試験でも実務でも応用できるようになります。ぜひこの記事をブックマークして、勉強の合間に見返してみてください。


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